オーラルケア
ここでは、歯や歯周組織と歯磨きについてご説明いたします。歯科先進国と言われるアメリカやスウェーデンに比べ、日本では、歯の健康への関心はそれほど高くありません。日本では、初期症状に激痛があるわけではないため、虫歯や歯周病も軽視されがちと言えます。しかし昨今、虫歯や歯周病が心筋梗塞や脳梗塞など全身疾患の引き金になり得ることが知られるようになり、
また、高齢化社会において歯の健康が全身の健康に及ぼす影響が大きくなっていることから、日本でも徐々に歯への関心が高まりつつあります。
厚生労働省が行った、平成21年国民健康・栄養調査によれば、平成16年の同調査に比べて、歯の健康への関心は少しずつ高まっていると言えるようです。歯石除去、歯面清掃を受けたことがある人の割合は、
40歳代で34.6%から37.2%へ、50歳代で38.9%から42.8%へ、60歳代で44.5%から45.8%へ、70歳代で31.2%から32.8%へと、それぞれの世代で、少しずつ増加しています。また歯科検診を受けたことがある人の割合は、
40歳代で32.0%から32.2%へ、50歳代で31.7%から35.9%へ、60歳代で38.7%から41.4%へ、70歳代で29.5%から31.0%へと、こちらもそれぞれの世代で少しずつ増加しています。